風景写真の構図について
風景写真を撮る際に、構図はどのようにして決めていますか?
一眼レフカメラを使って人物と風景を一緒に撮りたいのに、思ったような写真にならなかったり、上手く表現できないなど、いつも同じような風景写真になってしまうという人も多いかもしれませんね。
そもそも私たちの眼は、いつもピントが合っているように見えるものですが、実際は近くのものと遠くのものとでは、その都度焦点を合わせ直して見ているんですね。
ですが、カメラはフレーム内の全てに対してピントを合わせてしまうので、見たままの印象とは違った写真になってしまうのです。
ですが、被写体に対して自分の眼がファインダーを通して何を見ているのかを正しく認識していれば、縦と横位置を使うかは自然と決まってくる筈です。
何より風景写真の基本は、それが持つ自然の造形美をそのまま生かして撮ることです。
更に、レンズの機能によっての遠近感が風景を立体化するので、広角や望遠などのレンズの使い分けも大切になってくるでしょう。
その為、風景写真を撮る場合に、安易に広角レンズを使うのは良くありません。
というのも人間の視界は、広角レンズよりも広いので、どのように撮っても、実際に見た時の印象よりも小さく捉えられた感じを受けてしまからです。
このような時は、まずはその風景の何処に魅力を感じたのかを考え、望遠レンズを使ってその場所だけを切り取るようにすれば、見たイメージに近い写真が撮れます。
実際に、超望遠レンズを使う人なども増えてきていますね。
いずれにしても、風景でも人物を撮るにしても、構図のバリエーションを増えれば、あなたにも撮りたい写真が撮れるようになるでしょう。
なお、広角レンズを効果的に使って風景写真を撮る方法に、マクロレンズ的な使い方があります。
例えば、落ちている紅葉に寄りながら被写界深度の深さを活かしながら、広い背景をぼかさずに切り取ります。
このようにすれば、手前に大きく被写体が写り、背景もくっきりしたものになるので、ありきたりな紅葉の風景写真とは違った面白いものになるでしょう。